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2007年1月22日

ブラックジャックにさよならとよろしく

カテゴリ : マンガ | 注目

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TBSでドラマ化もされた人気コミック「ブラックジャックによろしく」が連載誌を『モーニング』から『スピリッツ』に変更して再開です。

井上雄彦が「バガボンド」を講談社の『モーニング』で連載を始めたときもびっくりしましたが(出世作の「SLAM DUNK」が集英社発行の『少年ジャンプ』だったから、普通なら同誌での新連載もしくは集英社内での移籍が順当なので)、今回の「ブラックジャックによろしく」の場合はタイトルも設定もそのままに(タイトルは一応「新」とついてるけど)、雑誌を移籍するというのはかなり珍しいことです。

実際、昔はあったんですよね。手塚治虫の「リボンの騎士」も『なかよし』から『少女フレンド』に雑誌が変わったりしてますし。公式サイトにも書いてあります。
あ、でもこれは話としては続いてないっぽいですね(すみません、未読のまま書いてます。講談社が出してる手塚全集に両方あるはずです)。

『リボンの騎士』は、その後、3度リメイクされています。
最初は、1958年から雑誌「なかよし」に連載された少女クラブ版の続編で、この作品は、単行本化の際に『双子の騎士』と改題されました。
2度目は1963年から「なかよし」に連載されたもので、これは「少女クラブ」版の描きなおしですが、メフィストの役がヘル夫人に変わり、途中からは別の話に展開しています。
3度目のリメイクは、手塚治虫・原作、北野英明・マンガで、テレビアニメの放映にあわせて、1967年に雑誌「少女フレンド」に連載されたもので、SF仕立ての設定となっていました。

同じく手塚治虫の作品で、「ブラックジャックによろしく」のオマージュになっている「ブラックジャック」そのものも『週刊少年チャンピオン』での連載順と、コミックス収録順がちがってたりするのですが、これは読み切り連載なのでわりとありがちです。

あと、有名なのはジャックつながりの「バイオレンスジャック」です。これはストーリーも続いているのに(かなり破綻してるからオムニバスに近いけど)連載誌が変わっています。Wikipediaによれば講談社発行の『週刊少年マガジン』から『月刊少年マガジン』に、さらに日本文芸社発行の『週刊漫画ゴラク』に移籍しています。
(どっちかっていうと、引き受け手を捜してって感じかもしれませんが)

「週刊少年マガジン」誌上で1973年7月22日号から1974年9月30日号まで、「月刊少年マガジン」誌上で1977年1月号から1978年12月号まで、「週刊漫画ゴラク」誌上で1983年12月8日号から1990年3月23日号まで連載された。

ともあれ連載中断からライバル誌への移籍というのはかなり異例です。

ぼくがこの事件で気になったことはふたつあります。

気になることのひとつは、「それでもファンはついていくのか?」ということ。でもこれはたぶんついていくんでしょうね。ファンはどの雑誌で連載されてるかなんてことはほとんどどうでもいいことなので。

もうひとつは、どこまで漫画家の権利が認められているのだろうということです。佐藤秀峰クラスでもそこまで強気になれないと思うのだけど、ドラマ化したから調子に乗ったのかなあ。邪推だけど、けっこう無茶な要求をしたんだと思います。
こんなことが通用してしまうと、プロスポーツのように原稿料が高騰して移籍作家がどんどん増えるかもしれません。そしてそれは絶対に良くないことだと思います。業界的にも。

佐藤秀峰、ちょっと好きだったけどなあ。でもあのマンガ、恋愛を書いてる部分はダメダメだったけどね。

すでに予約開始しています。気が早すぎ

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